パパ頭の日々のつぶやき

妻子との何気ない日常を漫画にしてます!

CALL4

「意見のある人は挙手してほしい」
と生徒に問いかける。
すると、どうも何かしら考えはあるようなのだが、実際に手をあげてくれる生徒はなかなかいない。
何故手をあげてくれないのかと聞いてみる、すると…
「あまり良いことは言えないだろうから」
と返ってくる。
そこで話をする。
「意見を示してくれる人は素晴らしい。
良い意見ならもちろん、仮に未熟なものであったとしても、それが足がかりとなって良い意見を引き出してくれるかもしれない。
勇気を出して伝えてほしい」
熱を込めて語る。
しかしそれでも生徒はなかなか手を挙げてはくれない。

今回私は訴訟を進めていくにあたって、NPO法人であるCALL4にご協力いただくことになった。
CALL4は、社会課題解決のために訴訟をしている人物や団体を支援することを目的としている。
漫画を読んでくださった先方からお話をいただき、支援をお願いする運びとなった。
支援の内容は様々であるが、中でも丁寧にお伝えしたいお金のことについて、ここでは書きたいと思う。
今回私は、CALL4を通して、クラウドファンディングという形で、訴訟費用を募る。
お金を集めるというと、「私の懐にお金が入るのではないか」という懸念を持たせてしまうかもしれないが、心配なさらないでほしい。
今回のクラウドファンディングの代表者は私ではなく、弁護団に立っていただいた。
詳しい使用用途についてはケースページをご確認いただきたいが、もしも資金が余った際にも、これは教育関係のNPOに募金させていただくことにしている。
お金が私を介することはない。
CALL4に掲載される各種情報については、出資してくださったかどうかとは関係なく、いつでも閲覧可能である。
他人様の大切なお金を受け取る、ということについては非常に悩んだ。
ただ正直、訴訟に関わる費用は大きく、行政裁判を個人負担で行うことの難しさを実感する状況ではある。
よくよくご検討いただいた上で、問題意識を持っている、似たような境遇にある等、私の訴訟に共感してくださる方がいましたら、背中を押していただけたらこんなに嬉しいことはない。
いただいたものが最大限活かされるよう、緊張感をもって臨みたいと思う。

言葉をかけても手を挙げてくれない生徒。
少し考えた後、私はある仕組みを考えた。
携帯でアプリを立ち上げて、白板に意見を書き込んでもらう。
すると黒板に貼ったスクリーンにそれがオンタイムで書き込まれていく。
それは全て匿名で表示され、友達の意見に自分の意見をプラスしたりすることもできる。
私はそこに随時表示されていく意見を一つ一つピックアップしながら、「よく考えられてる」とか「面白い視点だね」とか「これについてはどう?」なんて風にコメントを返していく。
するとだんだん生徒たちの顔色がよくなっていき、ますます色んな意見が書き込まれていく。
やがて書き込むのがじれったくなったのか、一人の生徒が叫ぶ。
「先生、僕はこう思う!」
手を挙げることすら忘れて。

必要なのは仕組みだったのだと気づく。
それは実社会も同様なのかもしれない。
多くの人が生活を人質に取られていて、手を挙げられずにいる。
CALL4には、そうした状況を打開していくための可能性があると感じた。
この社会は様々な問題を抱えている。
しかしこれを解決するための力は、誰もが持っている。

 

CALL4にある私のケースページはこちらになります

https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000078