パパ頭の日々のつぶやき

妻子との何気ない日常を漫画にしてます!

負っているもの

かつて受けた授業の話。
詳しい内容はよく覚えていないがその日、先生はこう問いかけた。
「人生において、重要だと考えるものを1つ挙げよ」
しばらくの時間が与えられた後、生徒からは様々な意見が発表された。
「情熱」「夢」「希望」…
先生はそれらの言葉を肯定的に捉えつつも、若々しい言葉だと評した。
これを聞いた生徒の一人が、では先生自身は何を挙げるのかと逆に問い返した。
その際の先生の答えが印象的で、今でも時々思い出す。
先生は静かにこう言った。
「盲信」

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悩んでいることがある。
2人目の子供を望むかどうか。
私が1番悩んでいるのは、経済的な観点でもなければ、労力的な観点でもない。
それは妻の身の安全にある。
妊娠及び出産は、命がけの行為である。
命の誕生を伴う尊い行為として、肯定的な側面が強調されがちだが、場合によっては命が傷つけられる可能性もある。
「子供を望む」ということは、「妻をリスクに晒す」ということに他ならない。
そこまでして望むものなのか…?
息子はどう考えるだろう…?
そもそも何故1人で良しとせず2人目を望むのか…?
養子ではダメなのか…?
悩みは尽きない。
児童施設にて、私は悩みを専門のスタッフさんに聞いていただいたことがある。
カウンセラーの資格を持ち、3人の子供を産み育てたベテランママでもあるそのスタッフさんは、目を丸くしながらこう話した。
「パパ頭さん、考え過ぎです。産むは易しですよ」

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かつて受けた授業にて、先生は盲信が重要だと述べられた。
人生は説明のつかないことばかりであり、これに一貫性を伴った説明を与えることはできない。
むしろそれは危険な行為であり、意識は時に自他の首を締める。
だからこそこれを棚に上げて、根拠のない確信に自らを投げだすことが重要になるのだと。
……………本当にそうだろうか?
私は先生の言葉を素直に飲み込むができなかった。
先生の問いに対する答え。
その時、私のノートにはこう書かれていた。
「自覚」