パパ頭の日々のつぶやき

妻子との何気ない日常を漫画にしてます!

2人の力

先日、こんな話を耳にした。
「2人で育児するのと、1人で育児するのとでは、負担が2倍違う」
これを聞いて私は思った。
いや!2倍なんてもんじゃないだろう!
確かに単純な数字で考えたら、1と2の違いは2倍かもしれない。
が実際には、1人と2人では単純な戦力だけではない様々な違いが生じてくる。
思いつく範囲で4つ、書いてみようと思う。

① 最悪どっちか倒れても大丈夫

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幼い子を抱える親のうち、どちらか片方の多くは、子供とのタイマンを強いられている。
でも考えてみてほしい。
相手は予測不能リトルモンスター
ほんの少し目を離しただけで、あわや大事故の命知らずである。
極端な話、トイレに行けない。
その緊張感たるや半端なものではない…当然疲れも溜まってくる。
しかし!それでも尚、倒れるわけにはいかない。
タイマンだからである。
他にこの子を見てくれる人間はいないのだ。
仮に昼寝ができたとしても、その眠りは限りなく浅い。
例えるならば戦場の兵士、わずかな物音で即対応可能な状態を維持しているのだ。
2人であれば状況は飛躍的に改善される!
トイレにいける!休憩もとれる!
仮に自分が倒れても、もう片方が場をつないでくれる。
この安心感は大きい!

② ストレスが1人に集中しないですむ

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子供は時に理不尽である。
かかるストレスは大きい。
相手は子供だ、ある程度はしょうがない。
だが親の側が、これを一身に浴びるのは危険だ。
ストレスは人を変える。
想像より早いタイミングで限界はくる。
ダメージは極力分散した方がいい。
その点2人であれば、まさに分散される。
「子供が生まれてから妻が怒りやすくなってさ、まいっちゃうよ。最近家に帰るのが億劫なんだ」
なんて話を聞いたことがある。
私は彼を責めたいとは思わない、だが背中は押したい。
「あなたも辛いでしょう、けど奥さんはもっと辛いと思います。
だって逃げ場ないんですよ?
帰りにちょっとお店寄って一息つく、あなたにはそれができる。
でもこれ実はめちゃくちゃ贅沢なことなんです。
奥さんにはその自由すらない!
考えてみてください。
目の前でパートナーが怪人(ストレス)に襲われていて、あなたの手には変身ベルトが握られている…。
そんな時に、あなた怪人に殴られることを恐れるんですか!?
見間違えないで!
あなたを殴るのはパートナーじゃない、怪人なんですよ!
あなたそれを倒す力持ってる!
だったら…
変身でしょ!」

③ 子供の機嫌が落ち着く

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子供にとって両親がいてくれる安心感は大きい。
朝起きて、両親がいなかったら、きっと不安で泣き出してしまうだろう。
片方いれば、とりあえずは大丈夫かもしれない。
でも両方ともいてくれたら、それに越したことはないはずだ。
パパが家にいる時、それは多くの場合、家族全員が揃っている時とイコールではないだろうか。
機嫌の良さそうな子供の様子を見て、「この調子なら昼間も楽なんじゃないか?」なんて考えたことのあるパパ、それは大きな間違いだ。
嘘だと思うなら、一度昼間のタイマンを体験してみるといい。
子供が「ママー!」と叫びだすよりも前に、自分が「ママー!」と叫ぶことになるだろう。

④ 体験を共有できる

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ここまでは、あくまで負担軽減の話であった。
−100に比べれば−50の方がいい、負担は少ないに越したことはない。
だが2人で育児にあたることの最大のメリットは、マイナスを減らすことにではなく、プラスを生みだしやすい点にあるかもしれない。
育児は喜びに満ちた素晴らしい営みであると思う。
だが負担があまりに大きいと、その素晴らしさは見落とされがちだ。
1人ではただの作業となることも、2人でなら素晴らしい思い出になるかもしれない。
ある日のこと、息子の世話をしていると、突然…ぶりぶりぶり!という轟音が鳴り響いた。
恐る恐るズボンをめくってみると、案の定そこには地獄絵図が…
オムツという器に納まりきらなかったブツが、ズボンやらシャツやらに付着してそれはもう酷いことになっている。
この先必要となる作業とその負担を考え、暗く沈む私の心。
しかしそんな私をよそに、部屋に入ってきた妻は、状況を見るないなや、あまりの酷さにその場で腹を抱えて笑い始めた。
その声を聞いているうちに、不思議と私の心は明るくなっていった。
シリアスな状況であったはずが一転、コミカル以外の何物でもなくなっていく。
この時のことは、今では笑い話になり、2人にとってかけがえのない思い出となっている。

パートナーが持っている力は、互いが思っているよりも大きい、と私は思う。